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ウィスク・イーより、2004年初のメールマガジンをお届けいたします。今回もウイス キー業界のニュースや最新情報満載です。 ここ2、3か月は、ウイスキー市場に浮上した2つの大問題でもちきりでした。1つは、 「シングルモルト」と銘打っていたカードゥが「ピュアモルト」に変わったことにま つわる論争、もう1つは、グレンモーレンジ社によるスコッチ・モルトウイスキー・ ソサエティー(SMWS)の買収問題です。 これらについては、海外や日本のチャット・ページでも、しょっちゅう話題に上っ ているので、ここでその論争にさらに火をつけるつもりはありません。しかし、1つ 明らかなのは、両方の問題ともその根底に信憑性の問題があることです。つまり、世 界中のウイスキー愛好家が、ブランドの信用に非常に高い価値を置いていることが、 今までにも増して明らかになったのです。 ラベル表示に少しでも曖昧な要素があったり、いままで独立した会員制組織であっ たところに企業が介入する話が持ち上がったりすると、強い反対の声があがります。 論争で出てきた意見の中には、誤った情報に基づいたものや全く間違った意見もあり ましたが、「我々のウイスキーに口出しするな」という業界へのメッセージが明確に 見られました。 スコッチウイスキー業界のような自主運営の業界では往々にして、ガイドラインや 法の整備が市場の動きに遅れをとることがあります。今回のカードゥの例では、スコッ チの定義にこのような事態が想定されていなかったため、スコッチウイスキー協会は 窮地に立たされることになりました。 メーカー、消費者双方にとって必要なのは、ウイスキーマガジン第36号のコラムで デイヴ・ブルームが提案しているような簡単かつ明瞭な商品定義です。メーカーが明 確なガイドラインに沿って商品を市場に出せば、消費者も商品に疑問をさしはさむ余 地はなくなるはずです。
アラン島のゲストハウス“バット・ロッジ”では、去年の4月か ら、以前銀座でバーテンダーをしていた元木陽一ファミリーが、暮らしています。ア ラン島での体験をつづった3通目の「アラン島からの手紙」が届きましたので紹介し ます。
窓の外は横殴りの暴風雨でここのところ1週間ぐらい荒れた天候 が続いております。 テレビのチャンネルも4チャンネルのところ、1と2チャンネ ルしか映らなくなってしまいました。バットロッジの前のゴルフ場の川が再び氾濫し、 ゴルフ場の半分ぐらいが湖みたいになってしまいました。先週の氾濫で小さな橋は破 壊されてしまいましたが、羊たちは「いつものコト」と言わんばかりに島のように盛 り上がった場所に集まって無心に草を啄ばんでます。冬場はガルフストリームのお陰 で悲惨な寒さはないのですが雨が多くなります。そんな気候だからチョットでも晴れ 間が覗くと外に出たくなります。 アラン島の魅力はなんといっても大自然! 本土からも近くてアクセスが最高で す。観光客が多いのも頷けます。島の大きさも手ごろで、車で2時間もあれば1周で きます。1周できる道路がある島はスコットランドではアラン島しかないのです! そして、島にしては珍しく800メートル級の高いゴートフェル山があり、頂上まで 2時間ほどで登れます。 年末年始にかけて、1週間、12人のお客様が宿泊されました。バットロッジの 最大収容人数が12人なので「ザ・満室」でした。予約された方はエジンバラ在住の 医師で、ソサエティーのメンバーの方です。でも、予想外に若い方々で、非常に盛り 上がってました。大晦日、夜の11時半ぐらいになってそろそろ就寝しようとしたと ころ、「トントン!」とノックの音が(星新一の短編小説みたいである)・・・・。 そーっとドアを開けると、お客様のひとりが、「良かったら一緒にリビングでカウン トダウンしないか?」と声をかけてくれました。「行く行く!」と首の骨が折れんば かりの勢いでうなずきました。もちろん、子供達は夢の中だったので、カミさんと参 加しました。就寝直前だったので、スウェットの上下のままリビングに降り立った我 が夫婦は完全に浮いてしまいました。なんとみなさん、ドレスアップしてグラス片手 に待っていたではありませんか! 自分達ときたら、風呂上りのうえにスウェット姿・ ・・。私達を気遣って、ゲストの方々は「さ、さぁ、飲んで飲んで」と言わんばかり にグラスにドバドバとウイスキーを注いでくれました。それにしても、嬉しいではな いですか!みんな男も女もウイスキーを片手に盛り上がっているではありませんか! さすがスコットランドのホグマニーです! そろそろかな、とゲストのひとりがテ レビのスイッチを入れ、エジンバラ城の中継に合わせました。エジンバラ城の砲台の 脇にキルトで正装した老紳士がタイマツ片手に毅然と立っている映像が写されていま した。1分前になると、みんな会話もなくなり飲んでいる手を休めエジンバラ城の中 継に見入りました。そして、中継の時刻にあわせて年明けの秒読みに入りました。 「5、4、3,2,1、」キルトの紳士が砲台に点火して号砲が轟き 「AHAPPYNEWYEAR!!!!!!!」男女入り乱れてホッペにチューされまくりです! 慣れて ない我が夫婦はあっけにとられて、されるがままに立ち尽くしていました。なんとい う盛大な年明け!そして誰彼と音頭をとるわけでもなく、蛍の光の大合唱です! 本 場の蛍の光です! こちらは日本とは違い、年が明けてから唄うんですね。イヤー あまりに感動して鳥肌がたってしまいました。おもわず、暖炉にガンガンと木をくべ てしまいました。炎はゴーゴーです!スバラシイ年明けの予感です! 「よおおーし! いっちょやったるぞおおー!」と鼻息も荒く、新年から多量のアドレナリンを分泌し まくってました。「その勢いも初めだけね・・・」なんて言われないように頑張りま す! 本当に優しくて温かくてフレンドリーなお客様でした。
バットロッジ管理人 元木陽一 アラン島より “LettersfromArran ”
5年目となったウイスキーマガジン・ライヴ!は、ますますその規 模を拡大しています。恒例のロンドンと東京に加えて、2004年には新たにグラスゴー とパリでもライヴ!が開催されます。 【ライヴの日程】 3月5日&6日 ロンドン 9月10日&11日 グラスゴー 10月または11月 東京 東京でのライヴ!の日程は2月末頃までには発表の予定です。今年で5回目となるライ ヴ!・イン・ジャパンには新たな展開が期待されます。今年のイベントのパネラーに はぜひこの人を、というアイデアや提案がありましたら、ぜひメールでお知らせください。
スプリングバンク蒸留所は、昨年12月に初めて、 ヘーゼルバーンのオフィシャル・ボトリングの瓶詰めを行いました。一般発売は2月 になりますが、今回はJ&Aミッチェル社の従業員と株主向けに65本限定で生産されま した。生産を開始した1997年に蒸留され、バーボン樽で熟成されており、スプリング バンクの他のウイスキー同様、アルコール度数46%で瓶詰めされています。
※当欄ではニュースとうわさ話とを取り混ぜてお伝え致 してお ります。ですので全ての情報がが100%真実で ある とは、保証致しかねます。その点は、あらかじめご承知置きくださいませ。