| 地球温暖化が及ぼす様々な影響
ここのところ、ようやく夏らしい気候になってまいりました。ただ全般的に見れば
異常に涼しい夏だったとも言える日本なのですが、一方スコットランドを含む英国では、
記録破りの暑さでした。
多くの専門家の見解では、これは一過性の現象ではなく、「地球温暖化」の結果で、
この先何年もこの傾向が続くだろうとのことです。そうなると、スコッチウィスキー
の蒸留や熟成にはどんな影響が出てくるのでしょうか。そもそも、蒸留所の多くは、
水不足、もしくは水温が高すぎて、冷却水として効率的な使用ができないという理由
で、夏の間は閉鎖しています。異常な暑さとなると、水温がさらに上がり、閉鎖期間
が長くなることも考えられます。貯蔵庫の中の様子はどうでしょうか。土間のある伝
統的な貯蔵庫の中は、暑い夏でも常に涼しく快適なのですが、それでも、年間気温が
平均より5度も高くなるとその影響から逃れることはできません。貯蔵庫内の温度が
上がると熟成が早まり、そのこと自体はメーカーにとっては好都合でしょうが、年間
の温度差が普段よりもずっと大きくなった場合に、ウィスキーの風味や特徴にどのよ
うな影響が現れるかは未知数です。地球温暖化でも、氷に閉ざされる寒い冬が無くな
るわけはないのですから、体感最高温度と最低温度の差が急激に広がることがあり得
ます。最近、蒸留業者数社に対して倉庫用の除湿機を扱う企業が売り込みをかけてい
るとの報道があったので、どうやら気温上昇の影響に既に目をつけている人がいるよ
うです。
| SMWS 日本支部10周年記念イベント |
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スコッチ・モルトウィスキー・ソサエティー(SMWS)日本支部は、 来る10月1日に設立10周年を迎えます。これを機に、SMWSのエディンバラ本部代表で
あるリチャード・ゴードンが再度来日し、9月20日の週にテイスティング会を数回主
催します。
オータム・ボトルリストの発表に伴い、もう一つ記念すべき出来事があ
ります。コード番号119と120が新しく、山崎蒸溜所と白州蒸溜所に割り当てられたの
です。また偶然にも、今年は、山崎蒸溜所の操業開始80周年と白州蒸溜所の30周年の
年に当たります。SMWSではこれら2つの蒸留所から、全部で12のカスクを瓶詰めしま
す。中には日本のボトルリストには掲載されないものもありますが、テイスティング
会などのイベントでは12種類全てをお試しいただけます。イベントは山崎蒸溜所、お
よび福岡、東京で行われます。詳細については、こちらをご覧 ください。
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| ウィスキーマガジン・ライヴ!2003 in ジャパ ン |
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第4回ウィスキーマガジン・ライヴ!イン・ジャパンは、今年も 青山ダイヤモンドホールで開催の予定で、現在準備作業が着々と進んでいます。
ザ・
マッカランのボブ・ダルガルノ、ラガヴーリンのドナルド・レンウィック、カティー
サークのジョン・ラムゼイなどが、初参加の予定です。
タイムテーブルは昨年とあ
まり変わりませんが、マスタークラスの数を15に減らし、次のマスタークラスまでの
時間に少し余裕を持たせるようにしました。
全パネラーが参加するオープニング・
セミナーでは、今年記念日を迎える蒸留所やウィスキーなどを全て祝ってしまおうと
いう趣向です。この秋で創刊5周年となる若さあふれるウィスキーマガジンのことも
お忘れなく!
今年は、ウィスキー通でシンガーソングライターでもあるロビン・レ
インによる歌と演奏もお楽しみいただけます。
9月初旬にはタイムテーブルの詳細を
発表し、チケットは10月1日より発売します。
最新のニュースや情報は、こちらをご覧くださ い。
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| キャンベルタウン便り |
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先週、キャンベルタウンで、J&Aミッチェル社のゼネラル・マネー ジャー、フランク・マクハーディー氏に会いました。フランクは、夏休みどころでは
なく、秋以降の蒸留に用いるモルトの準備に大忙しの様子でした。
スプリングバン
ク蒸留所は、スコットランドで唯一、大麦のモルティングから最終製品の瓶詰めまで、
ウィスキー作りの全工程を構内で行っている蒸留所です。
フロア・モルティングや
キルン(麦芽乾燥塔)はまさに壮観でした。キルンには、大麦を乾燥させ、特徴的な
スモーキーさ(ロングローの場合、スモーキーさは50ppmを超えています。)を与え
るピートが詰まっています。フランクはここ数年はスペイサイドからピートを仕入れ
ていたのですが、地元でピートが取れる場所を見つけたので、近いうちに仕入先を切
り替える予定だそうです。
また、グレンガイル蒸留所は来年3月の操業開始に向けて、
予定通りのペースで準備を進めています。ベン・ウィヴィス蒸留所から移設された2
基のスチルが、広々として風通しのよい蒸留室に鎮座していました。
グレンガイル
で作られるウィスキーは、「キルケーラン(キャンベルタウンの古名)」と名づけら
れます。最初は、全て、スプリングバンクでモルティングした大麦を使いますが、い
ずれは、グレンガイルにもフロア・モルティングを復活させようという計画がありま
す。
ところで、フランクは今年でウィスキー業界に関わって40年になるので、スプ
リングバンク蒸留所では、これを記念して、特別限定ボトリングを生産しました。ま
た、フランクは、11月のウィスキー・ライヴ!に参加するために初めて日本を訪れる
予定です。ライヴ!では、マスタークラスを主催し、40周年を迎える彼自身と、操業
開始175周年となるスプリングバンク蒸留所について、話してくれることになってい
ます。蒸留所で経営交替が行われたのもこれで説明がつきます。
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