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スコットランドはこ こ数年で最悪の天候です。強風が吹き荒れ、ほぼ全域で大雪が降っています。道路の 多く、特にハイランド地方の辺境にある道路は何日も閉鎖されており、比較的大きな 町や市でも、子供も大人も臨時休校や臨時休業のため、思いがけない休暇を楽しんで います。幸いにもアラン島は、カリブ海を流れる暖かなメキシコ湾流系に位置してい るため、海面と標高の変わらないロホランザにも雪は降りましたが、すぐに溶けてし まい、今ではゴートフェル山などの山々の頂が青空を背に白く輝いているだけです。 アラン蒸留所は現在メンテナンスのため閉鎖中ですが、3月半ばには再開の予定で す。4月の復活祭の休暇が近づくにつれ、多くの見学者が訪れることでしょう。ゴー ドン・ミッチェル蒸留所長以下、蒸留所の職員は、蒸留所が最高の状態で春を迎えら れるようにするため、この閉鎖期間を利用して、営々と作業を続けています。スチル を磨き上げ、ペンキを塗り替え、発芽大麦とイーストの発注も済ませています。 オフシーズンの仕事にはもう1つ、倉庫の在庫チェッ クがあります。アラン蒸留所では、今でも、カスクの貯蔵は伝統的な方法で行われて おり、木製のレールを砂の床に敷いた上に4つか5つのカスクを重ねて置いています。 カスクは1つずつ手で動かさねばなりません。自動ラック倉庫やバーコードなどはあ りません。一番下にあるカスク1つを取り出すのに、時には2時間以上かかることもあ ります。 ミッチェル所長とアラン蒸留所のマスターブレンダー は、このところ一週間ほどかけて、シングルカスクとしてボトリングするに値する特 別なカスクと2種類の斬新なウッド・フィニッシュの選定を行っています。私はその うちの2,3のカスクを試飲する機会に恵まれましたが、アランモルトも8年目となり、 素晴らしい複雑さと深みが出てきたように思います。特徴的な草とモルトの香りに心 躍るような甘さが合わさり、それがそのまま最後まで続きます。ビジターセンターで は、この春のシーズンに、まさに「フロム・ザ・カスク(樽出し)」のボトルの販売 を計画しています。
対岸にあるキャンベルタウンのスプリングバンク蒸留所でも、フラ ンク・マクハーディー所長以下の職員が、この先予定される特別ボトリングの発売に 向けて、準備に大忙しです。これから5月にかけて、次のようなボトリングの発売が 予定されています。 ★「ウッド・エクスプレッションズ」ポートウッド13年もの。これは、ポートワイン の入っていたパイプの中で4年間熟成させたもので、色は「ほとんど郵便ポストのよ うな鮮紅色」と形容されています。 ★スプリングバンク蒸留所175周年記念の特別ボトリング。これは、1989年のスプリ ングバンクからのもので、15年ものよりも色が薄く、シェリー香が少ないが、10年も のよりは複雑な味わいを持っていると言われています。今では標準となった感のある ずんぐりしたボトルに白黒のラベルがつく予定です。 ★4月には、フランク・マクハーディーのウィスキー業界人生40年を記念して、スプ リングバンク25年の特別限定ボトルが発売される予定です。ラベルにはフランクの働 いている姿とプライベートの姿が印刷されることになっています。 ★5月には、スプリングバンク15年とロングロー10年の今年度分のボトリングが行わ れる予定です。 今年の後半には、別な「ウッド・エクスプレッションズ」のボトリングも予定され ています。こちらは、新しいバーボンカスクに入ったものです。
3月7日、8日に、ウィスキーマガジン毎年恒例の第3回 ウィスキー マガジン・ライヴ!がロンドンで開かれます。会場は昨年と同じく、ヴィクトリア駅 近くの王立園芸ホールです。東京のライヴ!と同様、ロンドンのライヴ!でもマスター クラスが行われ、テイスティングルームでは、多数のメーカーが自慢のウィスキーを 披露します。今年のマスタークラスの目玉は、ラフロイグの新しい蒸留所長とマッカ ランの高級品とレア物のシリーズについてのボブ・ダルガルノによるセミナーでしょ う。
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